「子どもがご飯を食べないときの対処法」 保育園で実際にやっている工夫とは?

子育てと保育

保育園で働いていると、「なかなかご飯を食べてくれない子」に頭を悩ませることはありませんか?

これは家庭でも同じで、「うちの子、今日もまた食べなかった」と心配になる日もありますよね。

この記事では、実際の保育現場で行われている、子どもがご飯を食べない時の対処法をご紹介します。ちょとした工夫で、子どもたちが「食べてみようかな」と思えるきっかけが生まれるかもしれません。

✅なぜ子どもはご飯を食べないの?

子どもがご飯を食べない理由は、実はさまざまです。以下のような原因が考えられます。

▪️空腹ではない

間食やジュースなどでお腹が満たされていると、食事の時間にお腹が空いていないことがあります。ご飯を食べてないからといって、ついついお菓子やジュースをあげてしまうこともありますが、それが余計にご飯を食べなくなってしまう原因かもしれません。

▪️食事中に気が散っている

テレビやおもちゃなどの刺激があると、集中できず食べる気がなくなることもあります。実際、私の家庭でもテレビが見えない場所で、子どもと一緒に食事をとるようにしています。

▪️食べ物の見た目・味・食感が苦手

見た目が嫌だったり、味やにおい、食感が気に入らないと、子どもは口にしようとしないことがあります。特に、初めての食材や苦手な食べ物に敏感な子も多いです。

▪️成長過程によるムラ

子どもは成長スピードに合わせて、食欲が変わる時期があります。一時的に食べる量が減るのは珍しい事ではありません。

保育園でよくある「食べない子」の特徴

▪️こだわりが強いタイプ

「こうでなければ食べたくない」というこだわりが強いタイプです。他にも食べ物が混ざっていたり(カレーなどの丼もの)、少しでも苦手なものが触れていると、それだけでも食べないこともあります。

▪️遊び優先タイプ

食事中に立ち歩いたり、他の子にちょっかいをだしたりします。おしゃべりに夢中で、食事が進見ません。

▪️食べるのに時間がかかってしまうタイプ

一口ごとに時間がかかってしまいます。お昼頃には疲れてしまい、食欲も落ちてしまいます。

実際に保育現場で試して効果のあった関わり方

▪️「一口チャレンジ」(少しだけでもOK!)

まずは「一口だけでも頑張ったね、すごい!」と褒めることが大切です。

たった一口でも「できた!」という成功体験が次へのステップになります。

▪️子どもに選ばせる

全部を食べさせようとするのではなく、選択肢を与えましょう。

・「にんじんとピーマン、どっちがいい?」

・「小さいのと大きいの、どっちから食べる?」

自分で選ぶことで、主体的に食べようとする気持ちが育ちます。

▪️なりきって食べる

大好きなキャラクターや人物になりきって食べる方法です。

「プリンセス、あーん!」

「ヒーローは大きなお口で食べるよ!」

子どもがその世界観に入って楽しめるので、意外と効果的です。

▪️お友達同士での食べさせ合い

仲のいいお友達に「〇〇ちゃん、一緒に食べよっか」と声をかけてもらうと、驚くほどスムーズに進むことがあります。

特に年上や他のクラスの子どもとの関わりは効果大です!

❌NGな対応とその理由(やってはいけないこと)

▪️無理に食べさせる

嫌がる子どもの口に無理やり食べ物を押し込んだり、長時間かけても完食させようとする対応は、子どもにとって食事の時間が「つらい」「怒られる時間」になってしまいます。

▪️怒ったり、脅したりする

「早くしなさい」「残したら鬼が来るよ」などど叱ったり脅したりすることは、記憶に強く残り、「食事=怖いもの」というイメージに結びついてしまう恐れがあります。

▪️ご褒美で釣る

「全部食べたらお菓子あげるよ」「おもちゃ買ってあげるから」など、ご褒美を条件に食べさせる方法は、一時的に効果があるかもしれませんが、やがて”ご褒美がないと食べられない”習慣になってしまい、本来の食事の楽しさが感じられなくなることがあります。

まとめ:焦らずにその子のペースで

食事でいちばん大切なのは、「楽しい時間だ」と感じられることです。

「食べた・食べなかった」ではなく、「昨日より少し機嫌よく座っていられた」「一口だけでも食べられた」など、小さな変化を喜ぶことが成長への第一歩です。

子どもがちょっとでも頑張ったときには、たくさん褒めてあげましょう。その積み重ねが「うれしい!」「たのしい!」「もっとたべたい!」という気持ちにつながっていきます。

ちなみに、私の2歳の息子も保育園では毎日しっかり完食していますが、家では好き嫌いが激しくて、全く食べない日もあります。そんな日は、夕飯が菓子パンだけでもOKと割り切っています。笑

「いつかきっと、モリモリ食べてくれる日が来る」

ーそう信じて、焦らず寄り添っていきましょうね。

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